【ある男】最後どういうこと?最後のセリフや終わり方(オチ)をわかりやすく解説!【ネタバレ】

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2022年11月に公開された、妻夫木聡主演の映画「ある男」。

第46回日本アカデミー賞で最優秀作品賞を含む8つの最優秀賞にも選出されました。

とても評価の高い「ある男」ですが、この作品を観た方から、「最後はどういうこと?」との声があがっています。

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目次

映画「ある男」のラストが意味深!

2024年秋からアマゾンプライムでも無料配信が始まった、映画「ある男」。

作品を観た人たちの間で、「映画のラストについて詳しく解説してほしい」との声が多数あがっています。

「最後は誰の名前を言ったの?」「ラストシーンの絵には何か意味があるの?」など、細かい疑問点が浮かんだ方も多いのではないでしょうか。

本記事では、映画「ある男」のラストシーンについて、「妻夫木聡の行動の意味」「飾ってある絵の意味」「浮気相手について」など気になるポイントを解説してまとめました。

※以下、映画を鑑賞したこと前提でのネタバレ解説となります。

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【ある男】最後どういうこと?最後のセリフや終わり方(オチ)をわかりやすく解説!【ネタバレ】

ラストシーン振り返り

「ある男」最後のシーンでは、弁護士の城戸(妻夫木聡)がバーでお酒を飲みながら、初めて会った男性と話している様子が映し出されています。

林業の仕事に就いていた谷口大祐(窪田正孝)になりきったように、木や木材について話す城戸。

また、いかにも自分が「伊香保温泉の旅館の次男」であるかのように語ります。

さらに話し相手の男性から「お子さんは?」と聞かれ、「4歳と、上は15歳」と、谷口大祐の子供の年齢を口にします。

最後に男性から名刺をもらい、城戸は「すみません、名刺を切らしてまして」と言い、名前を言おうとしたところで映画は終了となります。

ちなみに、このラストシーンの一つ前のシーンでは、城戸が「自分の妻が浮気していることに気付く」という場面が描かれていました。

城戸は誰の名前を名乗った?

城戸はバーで飲んでいる間、谷口大祐の人生を自分のものとして語っていました。

多くの人が「谷口大祐」を名乗ったと予想しているのではないでしょうか。

映画「ある男」には原作の小説があり、その中の同じシーンで、城戸は谷口大祐を名乗っています

城戸が他人になりすました理由は?

原作の小説内では、このバーでのシーンについて、ちょっとした遊び心で谷口大祐のふりをしたという書き方をしています。

しかし映画版では、若干このシーンのニュアンスが違うように感じます。

城戸は、ある男「X」の生き方を追っていくうち、自分にも「他人になりたい」という気持ちがあることに気付きます。

妻との間にある見えない溝や、在日3世の朝鮮人であること、それらの不満やコンプレックスが鬱積し始めた城戸。

極めつけに妻の浮気に気付いてしまい、「他人になりたい」「過去を捨てたい」という感情を抱いたことが、このバーで他人の人生を語るシーンに繋がるのではないでしょうか。

過去を捨てたがった男たちの人生を追っていくうちに、自分自身も「他人になりたい」「過去を捨て去りたい」という思いが湧いてきたことが、このバーでの城戸の行動理由であると考えられます。

飾ってある絵の意味は?

本作の冒頭とラストに登場する絵画は、ベルギーのルネ・マグリットによって描かれた「不許複製」という作品です。

マグリットのパトロンであった詩人のエドワード・ジェームズの依頼で製作された作品であり、顔は描かれていないものの、ジェームズの肖像画であると考えられている作品には、鏡の前で、鏡の方を向いて立つ男の後ろ姿が描かれている。

引用:Wikipedia

この絵画は「複製禁止」とも呼ばれます。

男性が鏡に向かって立っているのに、鏡の中には自分の後ろ姿が映っている、という不思議な状況です。

「自分は何者なのか」を確認できない人物が描かれています。

映画のラストシーンでは、この絵を見ている城戸(妻夫木聡)の後ろ姿も一緒に映されていて、城戸の「自分が何者なのか」という問いに答えられずにいる気持ちが暗に表現されています。

城戸にも「他人になりたい」「過去を捨てたい」という思いが湧いてきたことが伝わってくるラストシーンですね。

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妻の浮気相手・遠山淳一とは誰?

先述した通り、映画「ある男」の原作は同一タイトルの小説で、この小説を実写映画化した作品です。

原作小説によると、城戸の妻は専業主婦ではなく、仕事をしています。

ある男「X」の消息を掴むために、様々な場所へ出張する城戸。

その一方で妻の香織も、仕事で「新しい男の上司」と出張に行きます

小説内でも明言はされていませんが、この「新しい上司」が、浮気相手の「遠山淳一」なのではないかと、城戸は推測しています。

▼こちらが原作の小説

小説と映画の内容は基本的には同じですが、映画は比較的簡潔にまとめられています。

原作の小説では、城戸やその妻、仲野太賀演じる元谷口大祐、元谷口大祐と戸籍を交換した曽根崎など、周囲の人物の状況や内面がより詳細に描かれていて、映画を観てから読むとより楽しめるのではないかと思います。

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まとめ

観た人の間でとても評価の高い、映画「ある男」。

妻夫木聡演じる城戸が、過去を捨てた男たちと自身を重ね始める過程が、一番の見どころかもしれません。

アマゾンプライムでも無料配信が始まっていますので、気になっていた方は是非ご覧になってみてください!

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