「すずめの戸締まり」は、「君の名は」「天気の子」でも知られる新海誠監督のアニメーション映画作品。
日本各地の廃墟に点在する災いの出口「扉」を閉じていく少女の成長を描くストーリーです。
すずめの戸締まりを観た人の間で、「猫がかわいそう」「なぜ戻ったの?」と猫のダイジンについての様々な声があがっています。
【すずめの戸締まり】が金曜ロードショーで地上波初放送!
2024年4月5日(金)新海誠監督のアニメ映画作品、「すずめの戸締まり」が金曜ロードショーで放送されます。
▼「すずめの戸締まり」新海誠監督の綺麗なイラストには目を見張るものがありますね!
2022年に映画が公開されてから、「すずめの戸締まり」が地上波で放送されるのは今回が初めて。
そんな「すずめの戸締まり」を観た人の間では「猫のダイジンがかわいそう」「なぜ戻ったの?」と話題になっています。
猫のダイジンがかわいそう!
一度「要石」の役割から解放されて淡い夢を見る
ダイジンとは、元は「要石」として長年災害から土地を守ってきていたものでした。
長年「要石」としての役割を果たしてきましたが、主人公・鈴芽が不用意に抜いてしまったことによって、一度その役割から解放されます。
一度解放されたことによって、ダイジンはすずめと一緒に幸せに暮らすという淡い夢を見てしまいました。
しかし結果的にその夢は叶いませんでした。
すずめが要石を抜かなければ、がっかりすることもなかったのに…
大好きな鈴芽に「大っ嫌い」と言われる
ダイジンと鈴芽の関係は、鈴芽が発した「うちの子になる?」の一言から始まりました。
その気にさせるような発言をしたのは鈴芽なのに、強い言葉で拒絶され、「大っ嫌い!どっか行って!」とまで言われてしまったダイジン。
あまりにもかわいそうだとの声がSNS等でも多数あがっていました。
結局「要石」に戻される
草太さんが要石になるのを嫌がるのと同様に、ダイジンも要石に戻ることを嫌がっていました。
途中草太さんとダイジンが要石の役割を押し付けあいます。
しかし主人公のすずめは草太さんのことを優先し、最終的にはダイジンが再び要石になりました。
戻ることを嫌がっていたにも関わらず、結局自ら犠牲となって「要石」に戻ったことが、健気でかわいそうだと言われています。
ダイジンが要石に戻った理由はなぜ?
物語の終盤、ダイジンは自らの姿を石の像に変え、自分から要石になる意思を示します。
草太はサダイジンを、鈴芽はダイジンを、「お返し申す」「お返しします」と言いながら突き刺し、無事にミミズは泡のように弾けました。
なぜ「要石に戻りたくない」「やくめはおまえにうつした」と草太に言っていたにもかかわらず、ダイジンは要石に戻ってしまったのでしょうか。
「すずめの子になる」という目的を失ったから
そもそもダイジンが要石を辞めたがったのは、すずめに「うちの子になる?」といわれてその気になったからでした。
要石が辛くて嫌だったからという訳ではありません。
しかし、草太さんとダイジンが「要石」の役割を押し付けあった時、主人公のすずめは草太さんのことを優先しました。
「すずめの子になる」という目的を失ったダイジンは要石に戻ることにしたのではないでしょうか。
すずめを守るため
物語の終盤、鈴芽は要石となっているイス(草太)を引き抜こうとしますが、ダイジンが「ぬいたらみみずがそとにでちゃうよ」と言います。
それでも鈴芽が「私が要石になる!」と叫んで必死に椅子を引き抜こうとするため、ダイジンも仕方なくそれを手伝う様子が見られます。
草太が氷から解き放たれ、扉をくぐることができると、ダイジンは「すずめのこにはなれなかった…」と言います。
「すずめの手でもとにもどして」と頼むと、自ら要石の像に姿を変えました。
ダイジンにとって、すずめが要石になることは本望ではなかったため、「すずめが要石になるくらいなら…」と、自らが要石に戻る選択をしたのでしょう。
まとめ
この映画はすずめが要石だったダイジンを抜いてしまったことから始まった物語。
すずめが大好きだったダイジンですが、結局ダイジンはすずめの子になることをあきらめ、すずめを要石にさせないために要石になりました。
ダイジンやサダイジンの犠牲の上にハッピーエンドが成り立っていると考えると、切ないですね。
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